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脳はいかに治癒をもたらすか(その16 治癒をもたらすリラクセーション ) [つぶやき]

前回記事の続きです。
前回の記事はこちら

季節はめぐり、いつの間にか9月になってしまいました。
すっかり秋ですね、、、
なんて書こうと思っていたら、ここ数日の気温は、北の大地、函館の9月としてはまさかの30℃前後の気温が続き、湿度もすごく高いので毎日汗びっしょりになっています。
(後日注)この記事はたしか9月5日ごろに作成しました。
まだ暑くて夏のようです.jpg

でも、北海道の冬はあっというまにやってきます。
この記事が掲載される頃には「寒いから早く暖房を入れてほしい」なんて言ってるかもしれません。

さて「目を覆う」というレッスンの話でした。
フェルデンクライス・メソッドでは、たとえ視力回復のレッスンであっても、全身の状態に意識をむけるのは一緒です。

「レッスンでは、各部位ごとに身体全体を精査し、緊張やこりがないかどうかに注意を向け、穏やかに呼吸をすることが求められる。レッスンの焦点は目に置かれていても、身体全体の精査は必須である。というのも、いかなる体の動きも全身に影響を及ぼすからだ。テープに録音された声は、すべての指示を、努力や無理強いをせずに実行するよう指示していた。」

※「脳はいかに治癒をもたらすか」(ノーマン・ドイジ著、高橋洋訳、紀伊国屋書店)
 「第6章 視覚障害者が見ることを学ぶ」

先にご紹介したベイツ・メソッドや、古代仏教僧院の治療法においても、そのポイントのひとつは、いかに患者をリラックスさせて外眼筋などの凝り固まった緊張を解いていくかという点だったと思います。

心と体は切り離すことができません。
脳と身体は、常に信号のフィードバックを通じて、お互いに強く影響しあっているからです。

そうすると、たとえば筋肉が過度に緊張した状態にあるのは、単に身体組織だけの問題ではなく、脳からの過剰な信号などが影響している可能性もあるはずです。
そんなときは緊張している筋肉だけを一生懸命もみほぐしたりしても、またすぐ元に戻ってしまう。
心の緊張や恐怖、悲しみ、うつなどの心的な要因が、身体の緊張の原因になっている可能性があるからです。

以前、重症心身障害児施設で働いていた人から聞いたのですが、
「心が固い子ほど、身体も固い。だから体を柔らかくほぐしていくと、心までほぐれてくる。ストレッチなどは、時間をかけて毎日しっかりやるようにしている。」
と言っていました。

これは因果関係が反対になっているように見えますが、脳と身体が密接に連動しているという意味では、実につじつまが合う話だと思います。

「フェルデンクライスは次のような訓練を生徒に施した。この訓練では、できる限りわずかな力と動作で首を回し、その効果が身体の左側にどのような影響を及ぼすかに注意を払っていると、ただちに首の筋緊張が低下し、それを一般化することで身体の左側全体の筋緊張を低下させることができた。気付きを保ちつつかくも単純なパターンを実行するだけで、運動皮質の過剰な発火の抑制を通じて、ただちに全身をリラックスさせ、不安を鎮めることができるのだ。」

※「脳はいかに治癒をもたらすか」(ノーマン・ドイジ著、高橋洋訳、紀伊国屋書店)
 「第6章 視覚障害者が見ることを学ぶ」

「運動皮質」は、脳の中の、身体の運動をつかさどる部分のことです(たぶん)。

また「過剰な発火」というのは、脳内の活動が過剰になっているということですね。

脳の活動というのは、神経細胞(ニューロン)が、別のニューロンに電気信号(正確にはその信号によって発生する神経伝達物質)を送ることで成り立っています。
その電気信号が発生することを「発火」と表現しています(たぶん)。

(たぶん)ばっかりですみません。

この記事はシロウトの大ざっぱな説明ですので、正確でないところがあるかもしれません。
書店や図書館には専門家がわかりやすく書いた本が沢山あると思いますので、ぜひ探して読んでみてください。

この記事は次回に続きます。
次回の記事はこちら

by MI

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