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点字の改訂(6) [点字]

「点字表記法 2018年版」について、続きです。
 (1)概要などについて / (2)もくじの比較
 (3)第1章の比較 / (4)第2章の比較 パート1
 (5)第2章の比較 パート2

<第2章は何が違う? パート3>

今回は、第2章の第3節の後半についてです。
第3節は、「数字やアルファベットなどを用いた語の書き表し方」で、
数字だけでけっこうな文章量になってしまいましたので、
当初、数字とアルファベットを一緒の記事にしていたのですが、分けました。

アルファベットについても、
結論を先に書くと、「大きな違い」はありません。

以下、詳細です。

**********

アルファベットも、数字と同じく、
文字の書き方そのものは、変わっていません。
…が、用例の配置が変わって、確認しやすくなったような?

例えば、2001年版では、アルファベットの用例が13個、
ずらーっと並べられていたのですが、
2018年版では、数個ずつ、カテゴリ分けされています。

用例自体も、紹介の仕方が変わったようです。
例えば「U.S.A.」は、
2001年版では、省略した書き方だけでしたが、
2018年版では、
・ピリオドを省略しないでそのまま書く例
・ピリオドを省略して、3文字だけを書く例
の二つが紹介されていました。

 ※同じ「ユーエスエー」でも、墨字での書き方がいろいろあるように、
  点字でも、「どちらの書き方でなければ」という縛りはないです。
  実際は、点訳者が「正確さ」を重視するなら「ピリオドあり」、
  「読みやすさ」を重視するなら「ピリオド省略」としています。

一方、2001年版にあった「アルファベットで始まる単位(例えば、10kmなど)」に
ついては、丸々、記載がなくなっています。
次の第4章の、数符の説明のところにいくつか用例がああるのですが、
2001年版と比べると、数が少ないです。

もしかしたら、第3節に「1語中のひと続きに書き表す数字とアルファベット」
という項目(例えば、2LDKなど)の用例があるので、
「10km」等は、それと同じとみなされて、省略されたのかもしれません。
(真相はわかりませんが。)

もしもそうだとすると、私は、2LDKと2kmは、
意味が違うように感じるのですが…。
別立てで、「数字に添える単位のアルファベット」などの項目が
作ってあっても良かったのかなー?と思いました。

もう一つ、ちょっとした変化です。

ローマ数字の書き方自体は、変わっていませんが、
「ローマ数字を使わず、算用数字(アラビア数字)で書いても良い」
という趣旨の用例が加わりました。

えっ、使わなくて良いって書いちゃうのー?と、
正直、ちょっと驚いたのですが、点字のローマ数字は、
私の身辺では苦手な人が多いので、「ラッキー♪」という事で。

第2章第3節のラストは、ホームページやEメールのアドレスについて。
(待ってました!)
2001年版では、3分の1ページくらい記載があり、
「参考資料」と「情報処理用点字表記の解説」も参照してね、となっていました。

2018年版では、大きく変わりました。

概要の説明と、「第4章を見てね」で、ここではわずか2行だけ。
そして第4章には、URLやメールアドレスが、しっかり解説されていました。

2001年の時点では、HPやアドレスは、まだ特別なものだったんですよね。
でも現在は、とても身近なものになりましたよね。
このような変化が、点字表記法の記載にも反映して、
たくさんの実例を掲載する事になったのでしょう。

**********

第2章の第3節の数字とアルファベットだけで、結構な長さでした。
(筆者注:8/16、数字とアルファベットについての記事を出しましたが、
 長すぎて読みにくいとの事から、二つの記事に分けました。)

なお、
以前も書きましたが、この見比べは、あくまても私の視点によるものです。
引用・転用等はご遠慮ください。

次回は第3章の見比べです。

by くろうーろん

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