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点字の改訂(4) [点字]

「点字表記法 2018年版」について、続きです。
(1)概要などについてはこちら
 (2)もくじの比較はこちら
 (3)<第1章の比較>はこちら

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(左側は2001年版、右側が今回の2018年版です。)

2001年版と2018年版の違いについて、
前回は「第1章」を比べてみました。続きです。

<第2章は何が違う? パート1>

第2章は、具体的な、点字の書き方についての解説です。
少し細かく見ていきたいので、ここでは
「第1節 基本的な仮名遣い」
「第2節 その他の仮名遣い」
の二つを、それぞれ2001と2018で見比べてみましょう。

点字の書き方の基本的方針は、三つあります。
そのうち、
(1)基本的な書き方は、1986年に内閣告示によって改定された『現代仮名遣い』に基づく
(3)数字やアルファベットは、読みやすさと意味の取りやすさを重視する
の二つは変わっていません。
(通し番号は私がつけたものです。)

外来語については、
(2)1991年の内閣告示、『外来語の表記』に対応させる
となりました。
表記法2001年版では、こういった記載はありませんでした。

…ということで、基本的な書き方は、大きく変わっていないようですね。
じっさいのところ、どうなのでしょう。

以下、詳細です。

**********

第2章では、点字の具体的な書き方が紹介されています。
それぞれ、カテゴリの分け方や、用例が少し変わっていました。

例えば、2001年版では、
 直音
 助詞の『を』
 動詞の『いう』
 拗音
 撥音…
という順番で掲載されていましたが、2018年版では、
 直音
 拗音
 撥音…
となり、2番目にあった「助詞『を』『は』『へ』」と、
3番目にあった「動詞の『いう』の語幹」は、
もっと後ろに移動されています。

用例についても、いくつか差し替えられたり、消えています。
個人的には、
「もんぺ」
が無くなっているのが、何だか感慨深いような。

外来語や外国語を日本語(点字)で書く時の表記の仕方は、
枠線を使って整理されており、2001年版より見やすく感じました。
用例としては、「バレエ」「ボウリング」が追加されています。

小文字符についての記載は、変更が大きいように感じます。
小文字符自体は変わっていませんが、
掲載の仕方と、考え方が変わりました。

どのように変わったかというと…、
小文字符は、2001年版で、
「該当する点字の書き方がない場合の書き方」の最後のほうに
書き添えられていたのですが、2018年版では、
改めて1項目起こされ、第2節の5に「小文字符の用途」が出来ました。

また、2001年版で、
「(小文字符は)…拗音や特殊音などを表すために用いることは決してない」
となっていたものが、2018年版では、
「(小文字符は)…拗音や特殊音などを表すために用いてはならない
と、方針がはっきりと示されました。

要するに、点字の一覧表に書き方があるのなら、
「必ず」その書き方で書くこと、と、強めに言っている。という事です。

この変更は、大きいですよね。
「しない事になっている」が、
「してはいけない」になったのですから。

**********

ここまで、第2章の第2節までです。
ルールに大きな変更はありません。
ただ、小文字符については、以前からあったルールが、
より明確に示された…と言って良いでしょう。

なお、
以前も書きましたが、この見比べは、あくまても私の視点によるものです。
引用・転用等はご遠慮ください。

第2章第3節の見比べに続きます。

by くろうーろん

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タグ:点字

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