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点字の改訂(3) [点字]

「点字表記法 2018年版」について、続きです。
(1)概要などについてはこちら
 (2)もくじの比較はこちら

2019-06-26T09:27:10.jpg
(左側は2001年版、右側が今回の2018年版です。)

2001年版と2018年版の違いについて、
「もくじ」の比較に続き、少しずつですが、中身を見ていきましょう。

<第1章は何が違う?>

第1章は、点字の出自、点字が6つの点で構成されていることなど、
基本的なお話から始まり、いくつかの一覧表が掲載されています。
本文には大きな変更は無いようです。

一覧表はどうでしょうか。
まず、表についていた、「表1、表2…」という通し番号が無くなりました。
また、「特殊音」一覧表の書き方が変わり、
「小文字符」についてが追加され、
数字・アルファベットの一覧表の記載内容が変わりました。
「発音記号」の表は、丸々なくなり、別の所に移動されました。

以下、詳細です。

**********

<特殊音一覧表のレイアウトが変更、小文字符が追記された>

特殊音自体の数は、変わっていません(43個)が、
書き方(レイアウト)が変わりました。

2001年版では、五十音表に合わせて、
 イェ 【改行】
 キェ 【改行】
 シェ 【改行】
 ・・・
となっていました。
五十音表に合わせてあるので、例えば「ウィ、ウェ、ウォ」のところは、
「【空欄】 ウィ 【空欄】 ウェ ウォ」
と書いてありました。
これは、「ウァ」「ウゥ」という音が無いからですね。

一方、2018年版では、
(1)イェ キェ シェ ・・・
のように、冒頭に番号がふられ、一行ごとに書かれており、
五十音の配置に合わせた空欄はありません。

さらに、「特殊音」表の最後に、
「小文字符」
が追記されました。

小文字符は、現在のところ、「通常は使わない記号」です。
特殊中の特殊な場合にだけ、使われます。
そのため、2001年版では、一覧表には記載されておらず、
第2章で説明されていました。

私の身辺では、特殊音の読み書きが苦手な方が多いので、
「いっそ、特殊音は全部、小文字符を使えば良いのにナー」
なーんて思いますけど、それはルール違反なんですねー。

<数字・アルファベットの一覧表の「例」がなくなった(移動)>

数字の表と、アルファベットの表の「例」が無くなりました。
2001年版では、数字の一覧の下に「10の書き方・100の書き方」などが、
アルファベットのほうは、一覧の下に、
「m(メートル)・kg(キログラム)」や「USA」などが
書かれていたのですが、それが無くなり、
「第2章第何々節参照」と書かれています。

おそらく、表には基本だけを掲載して、
実例は別のところを見てね、という方針でしょう。

<発音記号の表がなくなった(移動)>

発音記号の表は、「第2編 参考資料」に移動しました。

発音記号は、日常的には、あまり使わないような…。
使用頻度が低いとみなされたのかもしれません。
すみません、詳細はわかりません。

<文章校正関連符号の表がなくなった(移動)>

いずれの記号も、別の場所に転記されました。
小見出し符は「つなぎ符」などの表の末尾に移動、
詩行符は「第4章 第1節」末尾に移動です。

文章校正…ってナンデスカ?という方は、お気になさらず。

<他の体系への切り替え という新しい言い方の表が増えた>

これは、日本語の文章の中に、別のルールに基づいた文章が挿入される、という意味です。
要するに、
「当センターのホームページのアドレスは、http://www.rehab.go.jp/hakodate/ です。」
という文章で例えると、
「当センターのホームページのアドレスは、【ここからURLですという記号】http://www.rehab.go.jp/hakodate/ 【ここまでURLでしたという記号】です。」
という感じです。

第1章の最後に、このような書き方をする時に使う記号が集められ、
一覧表になりました。

**********

第1章は、基本的なルールなので、少し細かく見てみました。
ルール自体には変更はなく、書き方が変わった、
という例は結構ありますねー。

点字を使う皆さんが知りたいのは、次の「第2章」ですよね?
少々お待ちください…。
(続きます。)

by くろうーろん

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