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茶の間プロジェクト(棟梁に聞きました 大工魂編) [環境、設備]

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今日は茶の間プロジェクトの棟梁、西村さんに話を聞きました。
ではさっそく、大工魂あふれる言葉の奔流(ほんりゅう)を味わってください。

富樫君(今回の設計を担当した建築家)はすごいよ。
今回は彼と一緒に仕事ができて良かった。
彼は木にとてもくわしくて、使い方にすごくこだわりがある。
俺も、彼のこだわりの設計に挑戦するのは楽しいんだ。
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この茶の間プロジェクトも、彼でなければ無理だったと思うよ。
なに、ハウスメーカー?
いやいや、とても彼らにはこんな設計できないよ。
ツーバイフォーでちょこちょこっと組み立ててボードをバンバン貼っておしまい。
いつも同じパターンの仕事しかやったことがないから、とても無理だろう。
いまの若い建築家も、なんだか見栄えや流行にこだわってばかりで、ちゃんと木を使った設計なんかできない人が多い。
彼らはあまり木のことは知らないですよ。

そういう意味で富樫君はなかなか変わった若者だと思ったね。
じつに大したもんだよ。
俺たち大工はつい見た目にこだわってしまうんだけど、彼は見た目よりも、木の性質を大事に活かすように指示してくる。
そのこだわりがすごいんで、俺も「できない」と言うのが一番きらいな性質なもんだから、何とかやってやろうじゃないかってことになる。
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こんなにいろんな木を使わせてもらえるのは大工冥利に尽きるね。
大工だったら、ほんとはみんなこんな仕事がしたいと思っているんじゃないかな。
いまの集成材じゃあ、木表も木裏も関係ないし、大工の技術なんかいらないんだよ。

昔の大工の智慧(ちえ)はすごかった。
どんな手法や技術にもかならず深い意味があって、なにも無駄な仕事はしていないんだ。
俺は古い家の解体工事があれば、できるだけ見に行くようにしているよ。
古い家を解体すると、昔の大工がどうやって家を造ったのかよくわかるし、そこにはすごい技術が隠されている。
こないだも古いお寺の本堂の改修工事を覗かせてもらったけど、やっぱり神社仏閣というのはすごいねえ。
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とにかく、こういう経験ができるのはとても貴重でありがたい。
なかなか、今はお客さんもこういう木の建築をわかってくれる人は少ない。
まあ、それなりにお金もかかってしまうしね。
この框(かまち)だって、普通の既製品だったらあっというまに設置完了ってもんだけど、この無垢材だととても手間がかかる。
でも、大工ならみんな、ほんとはこういう仕事をしたいと思っているんですよ。

だから、こういう経験を沢山積めるのは本当に良いことだし、楽しくて仕方ないね。
こうやってたくさんの木に触れて仕事ができる大工っていう仕事は、最高の仕事じゃないかと思うよ。
もちろん、お金はぜんぜん儲からないんだけどね(笑)
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西村棟梁の話、面白いでしょう?
私もすっかり大工魂に魅了されてしまいました。
できたらまたいろいろお話を伺って、つづきをお伝えします。

By MI

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